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我がまち探訪記 【その3】

 9月より開始した「我がまち探訪記」シリーズの第3回は、2007年の千葉県中小企業振興条例の制定の翌年に商工業振興条例を制定し、また、空港の年間発着回数を倍に増やすなど、更なる発展を目指している成田市の小泉市長を訪ねました。

訪問先 成田市長 小泉一成氏
(同席) 同市経済部商工課長 堀越美好氏
      同課商工振興係長 小川禎一氏
出席者 武藤弘広報部長(司会) 赤海章義成田支部長
      原幸司成田支部幹事長
      鬼澤宏明成田支部相談役

成田市の魅力
司会 本日はお忙しい中、ありがとうございます。早速ですが、まず初めに成田市の魅力についてお伺いできればと思います。
市長 成田は、アドバンテージ(優位性)がある街だと自負しています。
 まず、成田には1000年を超える歴史を持つ成田山新勝寺があります。特にお正月や5月、9月のお参り月は毎年多くの参拝客でにぎわいます。今も昔も成田山とともに発展してきた街です。
 一方、日本の表玄関である成田国際空港を擁しており、外国人観光客が大勢訪れるショッピングモールもあります。
 いずれも年間1000万人以上が訪れ、いわば静と動を合わせ持つところが成田の魅力と言えます。県内で見ても年間1000万人訪れる場所が複数あるところは、なかなかありません。
 成田国際空港にいたっては、年間発着回数をこれまでの約2倍の30万回に向けた空港機能の強化の影響で、33ヵ国116都市と結びつくようになりました。成田市は世界に一番近い街と言え、世界へのビジネスチャンスの可能性が広がっています。
 また、格安運賃を可能とした国内線のLCCも多数参入されましたので、他県との結びつきの可能性も広がってくるのではないかと思います。
 ただ、アジアや国内への経由地点として利用される、いわゆるハブ空港としての位置づけが強い空港なので、今後は海外から来られた方の成田での滞在時間をいかにして長くし、消費行動を促していくといった課題があります。
 そうした課題にむけて、海外にプロモーションを行っていく必要があります。今年の10月にはロスアンゼルスプロモーションに行ったときには、アメリカ・ハリウッドの映画会社のワーナーブラザーズにも赴き、ロケ地として成田を利用していただくようにお願いにあがってきました。このように、様々な機会をとおして、海外の方に成田の観光地としての魅力を知っていただき、観光を強化していくことで、地元の企業に波及効果としてあらわれてくると考えています。
 成田は毎月のようにあちらこちらで各種イベントが行われており、そのイベントに合わせて様々な工夫をされている店舗が多く見受けられます。やはり、市外からお客様を迎え入れることは、街への刺激になり、それぞれのレベルアップにつながっているようです。そういった側面での波及効果も期待されます。

産業振興・地域振興について
司会 ありがとうございます。続きまして、産業と地域振興等についてお伺いしたいと思います。
市長
 中小企業が雇用の大部分を支えているのは言うまでもありませんが、それが街づくりの根幹だと私は思います。
 雇用を維持していくためには、当然のことながら企業は利益を出していく必要があり、そのために努力と知恵を持って経営を進めておられると思います。そういった活動循環が街をつくっていきます。
 また、利益を出し、税金を納めていただくことで、また行政も街づくりに尽力できます。
そういった意味で、中小企業の地域活性化に果たす役割は大きいと位置づけていますので、市内商工業の安定と発展を図るために、「成田市商工業の振興に関する条例」を2008年に制定しました。
 条例では、商工業の発展にむけた市と事業者と市民の役割を明記しています。また、条例の具体化として「成田市商工業振興計画」を現在策定しております。計画の策定は、商工団体との意見交換やパブリックコメントなどを行います。先ほど申し上げた成田市の文化や特徴であるアドバンテージを活かした計画にしていきたいと考えています。

プレミアム付商品券
 そういった街づくりの根幹を支えている中小企業の活性化を目指して、今年6月にプレミアム付商品券を発行しました。
 これは、地域経済活性化と不況対策の一環として、成田市が補助金を出し、成田市商店会連合会から発行された商品券です。成田市在住、または在勤されている方は、11,500円分の商品券を1万円で購入でき、事前に登録された成田市内の店で商品券を使って買い物ができます。
 やはり、地域の中で物が売り買いされ、お金が回っていくことで地元中小企業が活性化し、雇用が生まれ、地域が活性化されていくのだと思います。

地元中小企業への期待
司会 それでは、最後に地元中小企業への期待や、今後の成田市のビジョンをお聞かせください。
市長 地元中小企業の方には、時代の要求に応える商品・サービスをつくっていってほしいと思います。そういった努力の積み重ねが成田のブランドにつながっていくと思います。
 今後の人口減少という社会問題を考えたときに、特にそのブランドは必要になってくると思います。地元中小企業が成田のブランドを持って、成田のファンを内外につくっていただくことを期待しています。

日本経済の牽引役に
市長 現在、国で進められている日本経済の再生に向けた日本再興戦略の1つである「国家戦略特区」に成田から「エアポート都市構想」を提案しています。
 この構想は、成田空港や空港と東京日暮里間を短時間で行き来できる鉄道(スカイアクセス線)、また、開通が予定されている首都圏中央連絡自動車道(圏央道)といった利便性の高いアクセスを活かし、成田と周辺地域の文化や観光資源を掘り起し、総合的な観光の魅力を発信していくものです。
 具体的には、小江戸の町並みを残す香取市佐原や酒々井など、成田市周辺の酒造を立ち寄りながら観光スポットを巡り、英語で案内する観光タクシーツアーがスタートしました。
 その他にも、スポーツツーリズムエリア、国際物流拠点エリア、企業誘致エリアなどを設け、人的交流や経済交流のさらなる活性化を目指しています。
 今後も大きな視野で経済活性化を考え、実際の活動を地元中小企業と協力しあいながら進め、成田を元気にし、停滞している日本経済の牽引役になっていければと思います。
司会
 そうですね。そういった経済戦略の中で中小企業の新しい仕事づくりの可能性を模索し、また、私たち中小企業家の立場から提案させていただき、地域一体で振興に取り組んでいくことが大事だと思います。この度は、お忙しい中ありがとうございました。

(文責:事務局 牧本 誠)

 

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