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  「千葉同友会の足跡を探る」 【その1】

―志伊良 正幸氏 新興自動車椛樺k役―

    千葉同友会相談役、設立発起人・初代代表理事
     1975年〜1987年代表理事
     1988年会長を経て1989年より相談役

(聞き手  川西事務局長)  

 

□千葉同友会創立の頃の思い出をお話しください。

 もともと私は東京同友会の会員として2年ほど在籍し、理事も務めさせてもらいました。その関係で 「千葉にも同友会を作れないか」という話が出され、発起人の一人になったわけです。
 1975年(昭和50年)5月28日、全国17番目の同友会として創立し、当時会員数はわずか40数名でした。それが今では1000名 を越える会員数になったわけですから感慨深いものがあります。
 千葉同友会の準備会段階から私の会社に事務所を設けていたのですが、設立後2か月ほどで小仲台のビルに移ることができました。
 でも初期は財政が厳しく事務局の給与遅配もあったりして、当時の事務局員には苦労をかけました。慢性的に300万円も不足しているということで、「同友基金」を会員から募集し、何とか400万円も集めることができ、危機を乗り越えることができました。

□千葉同友会が創立した1975年は、ちょうど「労使見解」(「中小企業における労使関係の見解」:中小企業家同友会全国協議会発行「人を生かす経営」所収)が発表された年ですね。

 そうですね。「労使見解」は、全国の中小企業経営者による長年にわたる汗と涙の結晶です。当時は、オイルショックの影響もあり売り惜しみ、モノ不足などがあり、不況が深刻で、労使紛争に悩む経営者も多く、労働組合や社員との関係をどうすればよいのか、みんな悩んだのです。
 その頃は、労使問題への対応では、世の中の大勢は、せいぜい「労働者をどううまく使うのか」という発想でしかなかったのですが、労働者、社員を対等な経営者のパートナーと見る考えは画期的だったのです。
 千葉同友会発起人代表の斎藤豊さん(故人・初代代表理事、1975年〜1984年代表理事、1985年〜1987年会長、その後名誉会長、関東ヂーゼル椛n業者)は、こういった社員をパートナーと見る考え方に大変共感して、千葉県経営者協会会長を退任後、千葉同友会初代代表理事になってくれたのです。

□お話が出たついでに斎藤豊さんとの関わりに触れていただけますか。

 斎藤さんとは、自動車整備振興会でご一緒し、当時自動車整備業界は賃金・福利厚生の点で遅れていましたので、私も協力して業界の健康保険組合を作ることができ、斎藤さんはそれを大変喜んでくれて、「志伊良さんに頼まれれば断れない」と千葉同友会の発起人になってくれたのです。
 県内経済界で知られていた斎藤さんが千葉同友会の発起人に入り、代表理事になってくれたのが、今日1000名同友会の基盤づくりにつながったと思います。

□創立後3年目の1978年という早い時期に第5回青年経営者全国交流会の設営を受けましたね。

 「志伊良さんが全国幹事会で、受けてしまった!」と文句を言われましたが(笑)、当時は30代の経営者が活躍していて、今も頑張っている相澤さん(相澤友夫氏:千葉同友会相談役・鰍「しとも会長)、北原さん(北原俊彦氏:千葉同友会相談役・竃k原防災社長)、杉山さん(杉山武氏:千葉同友会相談役・トーク税理士法人代表)などが中心になってしゃかりきになって頑張ってもらい成功することができ、千葉同友会が会員数200名から300名に飛躍する大きな契機になったと思います。当時は、夜の夜中まで連日会議があり、ある青年経営者懇話会のメンバーの奥さんから「夫は浮気しているのでは?」と怒鳴り込まれたというエピソードもありました。(笑)

□創立メンバーとして長年同友会に関わってこられて、これからの世代の会員経営者に伝えておきたいことはどんなことですか。

 同友会が発展できた要因は、@企業の自主的近代化と強靭な経営体質をつくる、A経営者としての能力を高める、B中小企業を取り巻く経営環境の改善を図るという3つの目的を真摯に追求してきたことと、「自主・民主・連帯」という理念を大切にしてきたことがあります。
 自主は、付和雷同ではなく、自分自身の判断と責任によって行動するということです。民主というのは、社内では社員を使用人と見るのではなく、対等なパートナーと見ることです。そのために力で押さえつけるのではなく、相手の意見を尊重するということです。これは会運営にもあてはまります。そして連帯は、一人ひとりの力は弱いので、みんなの力を合わせることによって中小企業を取り巻く様々な環境を変えていくことです。
 ちなみに私は戦前世代で戦争が終了した後、今の日本国憲法ができた時の感動が忘れられません。その前文には、「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する」とあります。
 主権が日本国民にあることの宣言をしたことの意味は大きいのです。同友会理念に言う、「自主・民主・連帯」の精神は、この日本国憲法の理念を受け継いでいると思います。会員が同友会の主人公であること、社員が会社の主人公であることに通じます。
 2010年に閣議決定された中小企業憲章は、従業員数で7割近くを占める中小企業が主役の社会、経済、政治をつくろうというもので、ここに同友会の存在価値・真骨頂があると思います。若い世代に私たちの志を引き継いでもらうことを期待しています。

□本日は、長時間、貴重なお話ありがとうございました。

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