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  「時代を切り拓く!若手経営者に聞く」 【その1】

―諏訪寿一氏[叶z訪商店 代表取締役 ―

    千葉同友会理事・市原支部役員
     事業内容…千葉県観光土産・千葉県名産物を中心とした製造卸
             販売業・小売業

(聞き手  小山京子事務局員)  

 

□諏訪さんは2003年に専務から社長に就任されていますが、当時のことを振り返って
  いかがですか。

 父親である前社長が「3年後に引退する」という宣言をしたときに、覚悟を決めて手をあげました。実は別の人を社長にする構想があったようなのですが(笑)その時は「自分の出番だ!」という気持ちしかありませんでした。

□社内での反応はどうでしたか。

 専務時代から、それまでの社風や整理整頓のできていない社内を変えるべく行動していましたが、必ずしも好意的に受け止められていない面も感じていました。また先代と違うことをやる専務に、どちらをみて動けばわからない社員のとまどいもあるようでした。
 「社内全体を見渡す存在にならなければ」と意識し始めた頃、社員の前で「これからは私が黒といえば黒、白といえば白、従えないなら辞めてもらいます」と宣言しました。言葉は過激ですが、中途半端な想いではないということ、覚悟を伝えることが大切だと感じていました。足が震えるほど緊張しましたね。でもそこから、自分がいずれトップに立つということが形として見えてきて、社員との関係もスムーズになりました。一貫して黙って見ていた先代のことを考えると、よく我慢してくれたなと思います(笑)。

□社長になられて始めた「房の駅」の7号店が先日オープンしましたね。卸売りから小売
  りへの進出という今日までの歩みを振り返っていかがですか。

 「房の駅」を始めたのは、「ここ(小売り)しか道がない」と思っていたからです。卸売業が頭打ちになることは目に見えていたので、先代もいろいろな手を打っていました。ただそれは、飲食店の開業など、どれも本業からは遠いところでの多角化でした。小売りを始めれば、それまでのお客様・得意先と競合し、迷惑をかけることになるという先代なりの気遣いがあったわけです。
 しかし、結果としては、よい効果を生み出すことができたと思っています。「房の駅」の発想はオリジナルで、あえて言えば道の駅に近い形ですが、農産物からお土産ものに至るまで、より強く千葉を発信することにこだわっています。さまざまな商品を置いているので、卸売の方にとっては当店がショールーム的な役割を果たしていますし、小売りの方に向けては店舗見学会を開催したこともあります。
 今では店舗数を増やしても何も言われなくなりました。

□小売店へ向けては、店舗展開の運営ノウハウを生かして、コンサルティング事業もされ
  ていますね。

 のぼりやPOPといった販促ツールのデザイン請負いだけでなく、リニューアルする店舗の図面を作成したり、商品改革・ブランドづくりの相談にも乗ったりしています。それも本業の周辺で事業を広げていくという発想に基づいています。
 「千葉県を日本一の観光地にする」というモットーを掲げ、培ってきたノウハウを提供することは、自社にとって痛手にはなりません。むしろ協力業者も増えていきますし、お互いに相乗効果が生まれると考えています。

□この先はどんな課題や構想をお持ちですか?

 社長に就任した時に、12カ年の長期経営計画「桜咲く園120作戦」を発表しました。「桜咲く園」には、苦しいことや嬉しいことを共有し、ともに笑い、泣くことのできる組織を作りたいという思いをこめています。
 毎年それを単年度計画に落とし込み、わが社ではスケジュール帳にして使っています。初めは無理だと思っていたことがひとつひとつ実現していくと、社内でも達成感が生まれます。
 ただ、その12年間がもうすぐ終わり、「その先どうするのか」という課題に直面しています。12年前は自分一人がこぶしを挙げればよかった。でも組織が大きくなった今、次のステップは皆で考えていかなくてはなりません。
 どの部門にも夢を持ってもらうためにはどうしたらいいのか。例えばわが社では、千葉に特化したものだけを製造・販売していると思われがちですが、そうではない部門も利益を上げています。また一方では、この先伸び悩みが予想される部門もあります。
 会社の理念や方針と整合性をとりながら、それぞれが自分の部門の仕事に誇りを持ってもらうということは容易なことではないと日々感じています。

□同友会の活動を通して感じることがあれば教えてください。

 同友会では同じ立場の経営者同士が、同じ目線で学びあいができることが何よりの魅力だと思っています。こうしたつながりがもてる場は本当に貴重です。
 それからわが社では2004年から新卒採用を始め、同友会の共同求人活動も利用しています。単に人材を獲得するだけではなく、中小企業の魅力を伝えたり、学校との信頼関係を結んだりする活動を通して、広い視野からの採用活動を行えています。

□最後に諏訪社長のモットーをお聞かせください。

 「千里の道も一歩から」です。大胆な改革をする事もありますが、それは地道な毎日の積み重ねの中で、悩んだり考えたりして、ある時もうやるしかないという開き直りに近い覚悟が生まれるからできるのです。
 家族には三日坊主といわれますが(笑)基本的には毎日コツコツと続けることを信条にしています。

□ありがとうございました。

 

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