千葉県
商工労働部
千葉県産業情報
ヘッドライン
中同協 e.doyu 会員検索 JOBWAY
 
 

障害者問題委員会 第21回「家庭、企業、学校による三者懇談会」
各視点から障害のある子供たちの将来を考える
 〜焦らなくていい、あなたはあなただから〜

 去る1月21日、千葉県立千葉特別支援学校にて「家庭・企業・学校による三者懇談会」が開催され、283名(同友会から7名)が参加しました。この会は保護者・企業・特別支援学校(※1)の関係者が一堂に会し、障害のある方の就労事例や障害者就労の現状を聞き、それぞれの立場から今後の障害のある子供たちの将来について意見交換をする場です。
  今回は行政、就労移行支援施設(※2)、企業、就労者の各それぞれの視点から「就労移行支援施設からの就労」についてお話しいただきました。

行政の支援
<「特別支援学校の生徒に対する支援について」ハローワーク千葉 専門援助部門より>
 ハローワーク千葉のデータによると、健常者の一般求職登録者は減少傾向にある一方、障害者の新規求職登録者数は年々増加しています。障害と言っても「身体障害(※3)」「知的障害(※4)」「精神障害(※5)」の大きく3つに分けられ、中でも精神障害者の求職登録者数は平成26年度577名から平成27年度651名と1年で約80名増加しました。その背景には精神障害に対する認知度の向上が挙げられます。登録総数の増加等の要因もあり、平成27年度は221件が就職に結びつき、平成26年度の165件と比べて56件増加しました。就職率が高まる中、「定着」に注目が集まっています。
 基本的に特別支援学校に入学した生徒は3年間でマナー訓練や技術訓練、職場体験実習を繰り返し、社会人としての礼儀や働くことの意義について学びます。3年次にはハローワークの仲介のもと、選考面接を受け、就職を目指します。もし内定に結びつかなかった場合も卒業後は様々な道が用意されています。その一つが「就労移行支援施設」です。
 そして学校卒業後、就労移行支援施設でトレーニングや就職活動に励み、見事就職されたのが、篠塚恵さんです。

現場の様子
<(株)ファーストリテイリングでの就労 (株)ファーストリテイリング FR人事部より>
 篠塚さんは2012年7月に(株)ファーストリテイリング(※6)に入社し、現在は市川の店舗で週5日6時間の勤務をしています。主にバックヤードでの衣類のハンガーかけや袋出しなどの仕分け作業を担当しています。訓練で培った丁寧でスピーディな働きぶりは会社の強みである大量生産、大量販売に見事マッチングしており、貴重な戦力の一つとして重宝されています。また持前の人懐っこさと明るい性格により、社内の人間関係も良好です。篠塚さんの最近の楽しみは稼いだお金で、両親と外食したり、友達と遊びにいくことだそうです。

施設の支援
<就労移行支援施設からの就労の実態について 障害福祉サービス事業ビック・ハート施設長より>
 さて篠塚さんも利用していた就労移行支援施設は県内131カ所あります。訓練において、就労面は支援施設でフォローできますが、生活面は家庭でのサポートが重要となります。支援施設と家庭の連携を密にとり、二人三脚で就労に向けて訓練を重ねています。
 また就職後の定着支援ではジョブコーチ(※7)の活用や障害者就業・生活支援センター(※8)の相談窓口があり、障害者雇用に関心のある事業所からの相談も受け付けています。それを踏まえて事業者の方々にいくつかの心構えを提示します。@仕事の整理をし、業務分解をするA障害者の能力を理解するB助成金等の制度の利用も考えることです。人材不足を解消するために行政や様々な支援団体等の力を最大限に活用し、企業側も就労者側にもプラスになる障害者雇用を進めてほしいと思います。

総括  千葉同友会 障害者問題委員長より
 第1回目の三者懇談会は小さな会議室にて数十名程度で行われました。それが第21回を迎えた今日、約300名の関係者の方々にお集まりいただくまでになりました。とても大きな変化です。障害者の皆様およびご両親の皆様、決して自分を責めたり、焦ったりする必要はありません。健常者の真似をしなくてもいいんです。周りには学校の先生や各方面の支援の方はもちろん、手を差し伸べてくれる人が必ずいるのですから。早期就職を目指すのではなく、その人のペースで長く働き続けられるような訓練や企業探しをしてください。今日はありがとうございました。

(専務局 関根)

※1 心身に障害のある児童・生徒が通う学校。自立を促すために必要な教育を受けることができる。
※2 障害のある方の一般企業への就職をサポートする有期限(原則2年間)の通所型福祉サービス施設。
※3 先天的あるいは後天的な理由で、身体機能の一部に障害を生じている状態。
※4 金銭管理・読み書き・計算など、日常生活や学校生活の上で頭脳を使う知的行動に支障がある状態。
※5 脳の器質的変化や機能的障害によって、さまざまな精神・身体症状や行動の変化が現れる状態。
※6 (株)ユニクロや(株)ジーユーなどの衣料品会社を傘下にもつ持株会社。
※7 職場適応援助者。障害者・その家族および事業者に対して障害者の職場適応に向けたきめ細かな人的支援を提供する専門職。
※8 障害のある方の職業的自立を実現するため、障害のある方の就業及びそれに伴う生活に関する指導・助言・職業準備訓練のあっせんなど、身近な地域で就職面の支援と生活面の支援を一体的に行う施設。


ー活動報告・実績へもどるー

事務局
〒260-0015
千葉県千葉市中央区富士見2-22-2
         千葉中央駅前ビル7F

TEL 043-222-1031 
FAX 043-222-8207
≪時代を切り拓く!若手経営者に聞く≫
≪千葉同友会の足跡を探る≫
≪功労者をたずねて≫
≪我がまち探訪記≫
≪成長企業の実践に学ぶ!≫
sen
≪千葉同友会案内パンフレット≫