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人口減少、高齢化の呪縛にとらわれない経営
〜人の喜びの追求が新たな需要を創造する

 千葉大学キャリアセンターでは、授業科目「実務家によるキャリアデザイン入門2」を開講しています。本科目は様々な実務家の経営実践報告を通じて、仕事の醍醐味を中心とした豊かな人生のあり方を学生が考えます。
 去る12月20日の講義にて千葉同友会から吉田平氏(ビィー・トランセホールディングス椛纒\取締役)が登壇しました。

 吉田氏経歴 大学卒業後、大手民間企業に入社。1989年に家業の平和交通求i当時)に入社。2012年にグループ会社を再編し、ビィー・トランセホールディングス椛纒\取締役に就任。千葉同友会八千代支部所属。
会社概要 ・事業内容 旅客事業全般(乗合タクシー、ハイヤー、観光・一般路線・送迎・高速路線バスなど) ・グループ会社 西岬観光梶Aあすか交通梶A平和交通 ・創業1965年 ・資本金 2,000万円 ・売上高27.5億円(2015年度期グループ計) ・社員数334名(グループ計)

経営の原点
 学生の皆さんは夢がありますか。将来どんな職業に就きたいですか。野球で活躍しているイチローやテニスの錦織圭は、幼少期からそのスポーツで活躍する明確な夢がありました。しかし私はそういったものはありませんでした。唯一一生懸命に継続してきたものはバレーボールでした。高校生のときは千葉県ベスト4、そして関東大会に出場しました。
 バレーボールをとおして継続してコツコツと努力することの大切さを実感しました。また、セッターという徹底的に敵や味方の動きを「観る」という役割を担っていたので、この個性が今の旅客事業につながっています。
 その一例ですが、家業に入社した当時、私は一般の路線バスに乗車しているお客様の動きを観察しあることに気が付きました。それは、縦に伸びた手すりの数が少なく困っているお客様がいたということです。そこで、ジャングルジムのように後ろの席まで手すりを増やしました。この少しの工夫で吊革に手が届かないお年寄りやお子さんが大変喜んでくれました。
 この経験をとおして、私の「観る」という個性と人の喜びが結びつき仕事が楽しくなりました。また、本気でこの会社で経営していこうと思った原点となりました。
 私は、子供のころに夢はありませんでしたが夢につながる個性という名の「種」を育んできました。私の今の夢は、バスより更に多くの人を運ぶ鉄道事業を行うことです。具体的には、千葉の幕張に低床式車両の路面電車LRTを走らせることです。LRTは道路面から直接乗り降りしやすい電車です。5年前に亡くなった私の母は足が不自由でした。そんな母を観ていて、夢が湧き出てきました。

人口減少の中で需要創造
 日本は2004年をピークに人口減少と高齢化が進んでいます。当社を取り巻く業界は、総需要が縮み売り上げが減少するのが当たり前の風潮があります。
 しかし今までの旅客事業を基本ベースにしながら需要を創造し事業展開していくことが可能だと考えています。需要創造とは利用者のニーズの原点に立ち返って、会社の強みと弱みを分析して新たなサービスにチャレンジすることです。
 具体的事例として、千葉の住宅群から東京駅への通勤高速バスのサービスがあります。 通勤時間帯の東京方面のJR線の様子を観たところ、グリーン車がサラリーマンでいっぱいでした。この様子から、「楽」をして通勤したいというニーズがあると思ったことがきっかけでした。
 サービス開始当初は利用客が少なかったのですが、2011年の東日本大震災のときに、電車が動かなくなる状況でバスを走らせたことで認知度が高まり利用客が増えました。今では当社の屋台骨となっていますが、これもまた社会環境の変化にともなって利用者が減っていくことも考えられるので、また次の需要はどこにあるのかをよく観て掘り起こします。新しいチャレンジを続け、対象となるお客様を千葉から湾岸エリアへ、日本全国へ、全世界へと広げ、お客様の総数を変えていきます。企業は変化しながら発展していきます。

夢のもととなる種に養分を
 学生の皆さんに伝えたいことがあります。それは将来、花を咲かせるために学生時代には土台なる種に養分を与えてほしいということです。
 種は個性であり、養分は人間関係、経験です。種に養分を与え、夢や志という名の幹を太くすることで花は咲いていきます。
 最後に私が好きな幕末時代を生きた吉田松陰の言葉をご紹介して終わりたいと思います。 「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし。」

(事務局次長 牧本)


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